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石井 正樹

2019.07.18

学部二年のころからアイヌについて勉強を始め、気づけばもう五年も北海道に通い続けていて、大学院生になった今や、北海道に行く頻度もますます多くなっている。

来月も、調査のために北海道に行く予定だ。

WAYAに始めて予約をしたあの日、ちょうど旅行で訪れていたインドから直接札幌に向かう予定だったが、飛ぶはずの飛行機が飛ばなかった。

北海道で美味しい食べ物とお酒を飲みながら楽しい時間を過ごしていたはずの頃、僕は黒いライフル銃を持った物騒な警備員が徘徊するデリーの空港の中で、なるべく効きすぎた冷房の息苦しい風が当たらないベンチの上で寝転がっていた。

飛行機を乗り継いで、ようやく札幌に着いたのはその次の日の夕方で、予約をブッチしてしまったのに連絡すらしていなかった僕は、フロントの人に怒られるのではないかとか考えながら、恐る恐るドアを開けた。

……香木だった(※WAYAの隣にあるスナックのドアを開けてしまいました)。

 

あの時の記憶は、WAYAのドアの前に立つたびに思い出します(あのあと、すぐに謝って隣にあるWAYAのドアを開けました)。

ブッチした僕を笑顔で迎えてくれたあの日以来、ドアを開ければいつでも、変わらない笑顔で僕を迎えてくれる暖かい人たちがいます。

WAYAのスタッフの皆さん、ヘルパーさん、そして偶然その場所に居合わせたゲストさんや地元の皆さん。

僕は、主に日高地方にある平取町二風谷という集落でフィールドワーク調査を行うために北海道に通っていますが、その目的のためなら正直札幌に寄らなくてもいいんです。

でも、調査でとったフィールドノートを読み返すと、アイヌ語や神話についての聞き取り調査、エゾシカの狩猟についてのスケッチと説明の断片でビッシリと埋め尽くされたページの最後に、WAYAでの楽しかった記憶が書かれている。

調査日はいつも一日多く設け、二風谷から新千歳空港を通り過ぎ、札幌へ。

いつからか、WAYAのみんなに会うまでが、僕のフィールドワークの欠かせない行程になっていた。