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「先が見えない未来に価値がある」-1年と2ヶ月ゲストハウスで働いてみて (河嶋編)

「10年後、どうなっていたいですか?」

 

今年の2月の「NHK人生デザインU-29」の取材で最後に聞かれた質問だ。

 

 

起業しようと決意したのが、2013年3月。当時、大学3年生。

 

周りの友達は、OBOG訪問や企業説明会など就職を目指してどんどん動いていた時期だ。

当時、教員を目指し、サッカーの指導者になりたいと思っていた僕は、小学生にサッカーを教えるアルバイトをしていた。

 

ある日、働いていたサッカースクールの代表から、

 

代表:「峻、今度NPOをつくろうと思うんだけど一緒にやらない?」

 

僕:「いいですね!やりましょう!」

 

サッカースクールの活動の一部をNPOとしての活動にするとのことで、代表と一緒にNPO法人をつくることになる。

定款の作成、どんな事業を展開していくか、何を大切に活動していくかなど議論を重ねてNPO法人を設立した。

この経験が、僕を「起業」に導てくれた。

 

 

 

「今度は自分で会社をつくってみたい」

 

 

 

NPO法人を設立してから、僕は「自分だったらどんな会社をつくるだろう」と頭の中でグルグルと考えてワクワクしていた。

そんな時期に出会ったのが、木村である。
*大学3年の冬までは一度も話したことがなかった木村と、ひょんなことから出会う

当時の木村は、就職活動を始めていた。

 

僕:「木村くん、就活どうなのー?」

 

木村:「うーん、なんだろうね。就活自体にちょっと違和感かんじるんだよねー。」

 

僕:「じゃあさ、就職とかじゃなくて、木村くんがやりたいこととかないの?」

 

木村:「やりたいことかぁ。高校の頃から夕張の映画祭を手伝っていて、映画を使って何かやりたいかなー」

 

河嶋:「いいね!やろうよ!俺も今サッカーを使って何かできないかなぁと思ってたとこで、俺も応援するから映画でなんかやってみようよ」

 

そんな会話から、木村と深く話す関係性になっていった。

 

 

僕:「これからどんな人生にしていきたいのかなぁ」

 

木村:「就職ってなんで今のタイミングなんだろうね。ぶっちゃけやりたいこととかわかんないよね。」

 

僕:「そうだよねぇ…。じゃあさ、とりあえず一緒に起業しない?」

 

木村:「起業かぁ。いいね。やってみようか。」

 

河嶋:「やろうやろう!やるってなったら、絶対一緒にやりたい友達いるわ!あっ、でもその友達今フィリピンにいるから帰ってきたら紹介するね。」

*柴田は当時英語留学でフィリピンにいました。

 

木村:「りょうかい!じゃあ、とりあえずまた明日10時に河嶋くんの家集合で!」

 

翌日。

僕と木村は”起業する”は決めたものの、何で起業するかはまったく考えていなかった。

集合するやいなや、「よしっ、何から始める?」からスタート。とりあえず、形から入ろうということで木村が突然、

 

木村:「河嶋くん、今日から君の家はオフィスだ。」

河嶋:「えっ!?」

木村:「河嶋くん、今日から君の家はオフィスだ。とりあえず5万円だしてくれ。俺も5万円だす。ホームセンターで、オフィス用品買ってきて、ここをオフィスにする。」

 

木村が僕の賃貸アパートの壁に、笑いながらドリルでホワイトボードを打ち付けているのを見て、僕は覚悟を決めた。

 

オフィスができてからの毎日は、Amazonで大量に発注したビジネス書を読みあさり、事業アイデアをブレストし、本を読みながら事業計画書を書き、会ってくれそうな経営者に連絡して、想いを伝え、事業プランをプレゼンする、を繰り返した。

 

一度、相談しに行った先では、事業内容の発表を始めて2分くらいのところで、

 

経営者:「私が投資家だったら、今すぐ君たちに帰れと言う」

僕の心の中:(投資家だったら帰れと言う…どういうことだ…?でも怒ってるわけじゃなさそうだし、続けて話してみよう…)と発表を続けた。

 

またある時は、

 

経営者:「ビジネスモデルが複雑すぎる。どこでお金を稼ごうとしているかわからないよ。」

僕の心の中:(ビジネスモデルかぁ…。ビジネスモデルってなんだ…?)

 

今考えると、とても恥ずかしいというか笑えるネタだが、そのくらい僕たちは何も知らなかった。ただ、知らないことが増えると楽しかった。家に戻ってすぐ、インターネットで調べ、またamazonで関連する本を買い、読む。そして、事業計画を修正していく。

どんどん自分が成長していく実感がたまらなく楽しかった。

ただ、時間が過ぎていくと同時に大学卒業というリミットも近づいていた。

自分たちが考えたアイデアがことごとく失敗していく。卒業して3人で食べていけるなんて到底無理な状況。

 

ながいながーい迷走時期が始まる。

 

http://waya-gh.com/blog/ryohei_122815/

*柴田が迷走期間を書いたブログ

 

迷走の先に、見つけた「ゲストハウス」。

 

大学4年の9月から、事業プランを毎週練りながら、これでもかっ!!!!!というくらいにアルバイトして、お金を貯めた。

早朝のクロネコ、ピザの配達、カレー屋さん、サッカースクールのコーチ、サッカークラブでのコーチ。

 

「やばい。ほんとに体力の限界…」

 

そんな時も、毎週寝不足でフラフラになりながら、集まるミーティングで、木村くんとりょうへいの死にそうな顔を見て、

「自分だけじゃない。みんなでやるって決めたんだ。」そんな思いが、自分を突き動かしてくれた。

 

 

そして、ゲストハウスの物件も何も決まっていない状態で、僕たちは大学を卒業した。

3人のアルバイトで貯めたお金を片手に札幌へ。

 

到着した翌日、

 

 

カフェに集合した僕たちは、「よしっ!何から始める?」の言葉からスタートした。

こうして、Sapporo Guest house storyが始まった。

 

http://sapporoghs.blogspot.jp/

*開業前から開業までの様子を書いたブログ

 

 

僕が起業を目指して、ゲストハウスを開業し、1年と2か月経って思うことは、「未来は自分たちでつくれる」ということだ。

ありふれた言葉かもしれないが、実際に経験して強く思う。

 

僕たちは、何ももっていなかった。優れた能力も、潤沢な資金も、人脈も。いつも、「何から始める?」「とりあえずやってみよう」からスタートしてきた。

「起業したから」「ゲストハウスをオープンできたから」言うのではない。就職したって、大学生だって、みんな自分の未来を自分で決めれる権利を持っているはずだ。

 

 

僕は、「起業」という手段で、自分で自分の未来をつくっていくことを決めた。

時には、見えない未来に押しつぶされそうになるくらい不安になるときもあるし、胃がキリキリと痛くなることもある。失敗だってたくさんある。

 

だからこそ、楽しい。

 

 

「10年後、どうなっていたいですか?」

 

今年の2月の「NHK人生デザインU-29」の取材で最後に聞かれた質問だ。

 

 

僕は迷わず、同じ答えを言う。

 

「10年後どうなっているかは、わからない。もしかしたら、失敗しているかもしれないし、うまくいっているかもしれない。でも、わかないからこそ自分自身に期待して、未来をつくっていきたい。」

 

 

会社としての目標やどのような展開をしていきたいかのビジョンはある。

ただ、その通りにいってもおもしろくない。想像するよりも、もっともっとおもしろい未来を僕はつくりたい。

そして、そこには一緒に未来をつくっていける仲間が必要だ。会社のメンバーとして、そして、共に挑戦し、成長していける人と僕は働きたい。

 
http://waya-gh.com/waya_recruitment/
*waya社員募集

 

2015年が終わり、新しい年が始まる。

僕は、これから出会う人、これから一緒に働く人、そしてこれから起こる出来事すべてが楽しみでしょうがない。

 

「よしっ、何から始める?」

 

来年もそんな言葉から、スタートしたいと思う。

 
 

2015年12月30日 河嶋峻

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